アン・ナーズィアート
إِذْ نَادَاهُ رَبُّهُ بِالْوَادِ الْمُقَدَّسِ طُوًى16
主がトワーの聖谷に,かれを呼ばれた時を思い起せ。
اذْهَبْ إِلَىٰ فِرْعَوْنَ إِنَّهُ طَغَىٰ17
(かれは仰せられた。)「あなたはフィルアウンの許に行け。本当にかれは目にあまる者である。
فَقُلْ هَلْ لَكَ إِلَىٰ أَنْ تَزَكَّىٰ18
そしてかれに言ってやるがいい。『あなたは(罪から)清められたいのか。
وَأَهْدِيَكَ إِلَىٰ رَبِّكَ فَتَخْشَىٰ19
わたしはあなたを,主の御許に導く。あなたは(かれを)畏れなさい。』」
فَأَرَاهُ الْآيَةَ الْكُبْرَىٰ20
(ムーサーは)偉大な印をかれに示した。
فَكَذَّبَ وَعَصَىٰ21
だがかれ(フィルアウン)はそれを嘘であるとし,(導きに)従わなかった。
ثُمَّ أَدْبَرَ يَسْعَىٰ22
背を向けて急いで去った。
فَحَشَرَ فَنَادَىٰ23
かれ(フィルアウン)は,(その民を)集め宣言して,
فَقَالَ أَنَا رَبُّكُمُ الْأَعْلَىٰ24
言った。「わたしはあなたがたの主,至高者である。」
فَأَخَذَهُ اللَّهُ نَكَالَ الْآخِرَةِ وَالْأُولَىٰ25
そこでアッラーはかれを懲しめ,来世と現世の生活に懲罰を加えられた。
إِنَّ فِي ذَٰلِكَ لَعِبْرَةً لِمَنْ يَخْشَىٰ26
本当にこの中には(主を)畏れる者への一つの教訓がある。
أَأَنْتُمْ أَشَدُّ خَلْقًا أَمِ السَّمَاءُ ۚ بَنَاهَا27
あなたがたは(かれが)うち建てられた天(の創造)が,あなたがたを創ることより難しいとでも思うのか。
رَفَعَ سَمْكَهَا فَسَوَّاهَا28
かれはそれを高く掲げ,それから整え,
وَأَغْطَشَ لَيْلَهَا وَأَخْرَجَ ضُحَاهَا29
夜を暗くなされ,また,光明を現わされる。
وَالْأَرْضَ بَعْدَ ذَٰلِكَ دَحَاهَا30
その後,大地を延べ広げられた。
أَخْرَجَ مِنْهَا مَاءَهَا وَمَرْعَاهَا31
そこから水と牧場を現われさせ,
وَالْجِبَالَ أَرْسَاهَا32
また山々をそれにしっかりと据えられ,
مَتَاعًا لَكُمْ وَلِأَنْعَامِكُمْ33
あなたがたとあなたがたの家畜のための,用益に供される。
فَإِذَا جَاءَتِ الطَّامَّةُ الْكُبْرَىٰ34
それで大きい災厄が来ると,
يَوْمَ يَتَذَكَّرُ الْإِنْسَانُ مَا سَعَىٰ35
その日,人々は(現世で)その努力したことを思い出し,
وَبُرِّزَتِ الْجَحِيمُ لِمَنْ يَرَىٰ36
また獄火は,誰でも見る(程の)者に(ありありと)現わされる。
فَأَمَّا مَنْ طَغَىٰ37
その時,酷く目にあまった者,
وَآثَرَ الْحَيَاةَ الدُّنْيَا38
またこの世の生活を重んじていた者は,
فَإِنَّ الْجَحِيمَ هِيَ الْمَأْوَىٰ39
本当に火獄がその住まいであろう。
وَأَمَّا مَنْ خَافَ مَقَامَ رَبِّهِ وَنَهَى النَّفْسَ عَنِ الْهَوَىٰ40
だが主の御前に立つことを恐れた者,また低劣な欲望に対し(自分の)魂を抑制した者は,
فَإِنَّ الْجَنَّةَ هِيَ الْمَأْوَىٰ41
本当に楽園がその住まいであろう。
يَسْأَلُونَكَ عَنِ السَّاعَةِ أَيَّانَ مُرْسَاهَا42
かれらはその時に就いて,あなたに問う。「それが到来するのは,何時(の日)ですか。」
فِيمَ أَنْتَ مِنْ ذِكْرَاهَا43
あなたは,何によってそれを告げられようか。
إِلَىٰ رَبِّكَ مُنْتَهَاهَا44
その終末(の知識)は,あなたの主にあるだけ。
إِنَّمَا أَنْتَ مُنْذِرُ مَنْ يَخْشَاهَا45
あなたは,それを恐れる者への,一人の警告者に過ぎない。
كَأَنَّهُمْ يَوْمَ يَرَوْنَهَا لَمْ يَلْبَثُوا إِلَّا عَشِيَّةً أَوْ ضُحَاهَا46
かれらがそれを見る日,(墓の中に)滞留していたのは,一夕か一朝に過ぎなかったように思うであろう。